SAPジャパン、生産現場と基幹業務システムのデータを連携させるソフトを提供
SAPジャパン、生産現場の「見える化」を可能にするERP連携ソフトを提供開始
SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ロバート・エンスリン)は、生産現場とERP(基幹業務システム)のデータを連携させ、価値ある意思決定のための情報を提供するためのソフトウェアツール、SAP xApp Manufacturing Integration and Intelligence(以下、SAP xMII、エスエイピー・エックス・エム・アイ・アイ)日本語版を本日より提供開始することを発表しました。
製造業では、変化する顧客ニーズに迅速に対応するため、グローバルに分散した生産拠点のデータを可視化し、営業・生産計画・技術・品質面の意思決定にリアルタイムに活用することが求められています。生産現場の多くは、1)本社ERP(基幹業務システム)と生産拠点のMES(製造実行システム)間で情報が分断され、情報の入手や需要・供給の調整に手間がかかる、2)操業システムのデータ管理が複雑なため蓄積されたデータが抽出しにくいなど、生産現場の情報の有効活用に課題がありました。
SAP xMIIは、それらのグローバルに分散した生産現場データをどこの拠点からも取得でき、受注、生産進捗、歩留り、品質、設備ステータス、コストなど、製造に影響を及ぼすすべてのデータについてリアルタイムに可視化し、ERPなどの他システムともリアルタイムに連携することができます。これにより、例えば営業拠点、海外拠点などの他の拠点からでも容易に生産現場の情報が見られるようになり、現場における想定外の変化にも迅速に対応することができます。また、IT(情報システム)部門は、ユーザーからのシステム要件を、既存のIT環境を有効に活かしたまま、多彩な可視化コンポーネントを使いプログラミングなしで容易に構築することができます。これにより、日々刻々と変わる生産現場をはじめ、営業部門、生産計画部門、技術部門、品質管理部門などのユーザー要求に対する、IT部門のサービスの質を向上することができます。
SAP xMIIは、SAP NetWeaver上で動くコンポジット・アプリケーションの一つで、SAPの目指すビジネスプロセス・プラットフォームの中でも、プラント・工場におけるERP、MES、プラントオートメーションといった異機種混合のIT環境において、エンタープライズSOA(サービス指向アーキテクチャ)を具現化するための統合化基盤と位置付けられます。特にグローバルに分散したプラント・工場の情報の可視化・連携を支援するツールとして、SAP製造業向けソリューションの中核的製品となります。
SAPジャパンでは、パートナー各社とともに当製品の提案・販売体制を強化していく予定です。
以 上
■SAPジャパンについて
SAPジャパンは、企業向けビジネス・ソフトウェアの分野において世界のリーディングカンパニーであるSAP AGの日本法人として、1992年に設立されました。SAPは統合基幹業務ソフト(ERP)をはじめ、サプライヤ・リレーションシップ・マネジメント(SRM)やサプライチェーン・マネジメント(SCM)、カスタマーリレーションズ管理(CRM)、企業向けポータル(Enterprise Portal)、製品ライフサイクル管理(PLM)などの構築を可能にするさまざまなソリューションを提供しています。すでに世界では120カ国、38,000以上の企業で利用されており、企業内、および企業間のあらゆるビジネスプロセスの統合・効率化を達成しています。日本国内でもすでに1,950社以上の企業グループで利用され、日本企業の情報化の推進、国際競争力および企業価値の向上に貢献しています。(http://www.sap.com/japan)
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国における登録商標または商標です。
その他の製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
注)「mySAP ERP」は「SAP ERP」に名称変更されました。
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