日本鉄鋼連盟、5月の鉄鋼生産概況を発表
鉄鋼生産概況 2007年5月
粗鋼生産1,018万トン、前月比4.5%増、前年同月比2.6%増
◎ 2007年5月の鉄鋼生産は、銑鉄、粗鋼、熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)のいずれも前月比、前年同月比とも増加した。
○ 銑鉄生産は725.4万トンと前月に比べ32.7万トン、4.7%増加、前年同月比2.0%増加となり、前年同月比では11カ月連続で増加した。
なお、5月の高炉稼働基数は34基中28基であった。
○ 粗鋼生産は1,018.3万トンと、前月比で44.3万トン、4.5%増加となり、前年同月比では2.6%増と12カ月連続の増加となった。5月としては過去最高で、月間では2007年3月の1,025.6万トンに次ぐ過去5位の水準であった。
5月の炉別生産をみると、転炉鋼は738.8万トンと前月比2.9%増(前年同月比2.3%増)、電炉鋼は279.4万トンと同9.2%増(同3.2%増)となった。前年同月比でみると転炉鋼は12カ月連続の増加となり、電炉鋼は2カ月振りの増加となった。
5月の鋼種別生産では、普通鋼は794.1万トンと前月比3.9%増(前年同月比2.1%増)、特殊鋼は224.2万トンと同6.8%増(同4.3%増)となり、前年同月比では普通鋼は12カ月連続の増加、特殊鋼は17カ月連続の増加となった。
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は911.5万トンと前月比21.3万トン、2.4%増(前年同月比4.5%増)となり、前年同月比では12カ月連続の増加となった。
○普通鋼熱間圧延鋼材(一般)の生産は733.9万トンと前月比18.0万トン、2.5%増(前年同月比4.7%増)となり、前年同月比では12カ月連続の増加となった。
5月の生産品種別では、条鋼類が223.3万トン、前月比6.4%増と2カ月振りの増加(前年同月比6.0%増)で、前年同月比では20カ月連続して増加した。一方、鋼板類は502.0万トン、前月比0.4%増と2カ月振りの増加 (前年同月比3.5 %増)で、前年同月比では12カ月連続増となった。
5月の主要品種の生産内訳をみると、鋼板類では最大のウエイトを占める広幅帯鋼が386.0万トン(前月比0.5%増、前年同月比0.7%増)と前年同月比12カ月連続で増加したほか、厚板も108.3万トン(同2.6%増、同17.9%増)と前年同月比7カ月連続の増加となった。一方、条鋼類では小形棒鋼(109.4万トン、同4.9%増、同4.8%増)とH形鋼(44.3万トン、同11.6%増、同13.4%増)が前年同月比で20カ月連続増加、また大形形鋼(14.3万トン、同8.3%増、同4.0%増)が前年同月比で4カ月連続の増加、中小形形鋼(13.0万トン、同0.2%減、同1.4%増)が前年同月比で3カ月振りの増加となるなど、条鋼類の主要品種では前年を上回る基調が続いている。
○ 特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は、177.7万トンと前月比3.2万トン、1.9%増(前年同月比3.9%増)となり、前年同月比では12カ月連続の増加となった。