STマイクロ、タッピングを検出する新MEMS加速度センサーを発表
STマイクロエレクトロニクスはタッピングを検出する新しいMEMS加速度センサを発表
低電力2軸SPI/I 2Cデジタル出力のMEMS加速度センサにより機器の薄型化を加速
MEMS(Micro Electro-Mechanical System)デバイスにおいて世界をリードするSTマイクロエレクトロニクス( http://www.st-japan.co.jp/ 、NYSE:STM、以下ST)は、新たにデジタル出力2軸リニア加速度センサをモーション・センサ製品群に加えました。低電力で超小型のLIS202DLは、動作検知に基づくユーザ・インタフェースや振動モニタ等、コンスーマおよび産業用といった広範なアプリケーションに対応しています。
STの新しい加速度センサに組込まれたスマート機能には、タッピング/ダブルタッピング認識機能、動作検知/ウェイクアップ機能、およびハイパス・フィルタが含まれています。LIS202DLでは、機器を軽く叩く(タッピング)ことによって、文書を開く、アプリケーション・メニューからオプションを選択する、などのユーザ・コマンドを実行することができます。同様に、タッピングで、ポケットから携帯電話を取り出すことなく着信音を消すことができます。
細かい設定が可能なハイパス・フィルタを使用すれば、筺体が斜めになっていたり、上下逆になっている状態でも、傾きを気にすることなく、動作検知機能や振動モニタを使用することができます。
動作検知/ウェイクアップ機能が組込まれたST社製センサを使用すれば、自動的に製品の使用中は電源を入れ、使用後に電源を切ることによって、例えばリモコン等の消費電力を低減することができます。
このMEMS加速度センサは、ユーザによる選択が可能な標準SPI/I2Cインタフェースを介してデジタル出力が行われるため、簡単にかつ効率よくシステムに組み込むことができます。
また、プログラム可能な2つの個別の割り込み信号も備えており、これらの信号によって、モーション検知やクリック/ダブルクリック・イベントを即座に出力することができます。そのため、メーカーの設計とアプリケーションにおける自由度と柔軟性が向上します。
LIS202DLは、5×3×0.9 mm3 LGA-14のプラスチック・パッケージに実装されており、スペースに制約がある様々な用途に適しています。また、超小型で堅牢な設計であるため最大10,000gの耐衝撃性を備えています。内蔵セルフテスト機能を使用することで、ボード実装後にユーザはセンサの機能検証をすることができます。
このMEMS加速度センサでは、静的あるいは動的な加速度の両方の測定に適応するよう、±2gまたは±8gの加速度レンジのいずれかを動作中に選択できます。そして、動作検知ユーザ・インタフェース、ゲーム用ポータブル機器、および振動モニタといった、コンスーマ市場と産業市場における広範囲な低Gアプリケーションを対象にしています。
MEMS市場は半導体産業において最もエキサイティングな分野の1つであり、2010年の100億ドルを目標に、今後5年間で約50%の成長が予測されています。(*)
現在、LIS202DLはサンプル対応中で、量産開始は2007年第2四半期末の予定です。約1万個購入時の単価は約3ドルです。LIS202DLおよびSTの全MEMSポートフォリオについては、 http://www.st-japan.co.jp/products/families/sensors/motion_sensors.htm をご覧ください。
本プレスリリースは、以下のアドレスからもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/p2165d.html
*米国市場調査会社インスタット社によるマーケット・リサーチ「Nexus and Yole Development」のデータに基づくSTの予測
【STマイクロエレクトロニクスについて】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2006年の売上は98.5億ドルで、純利益は7億8200万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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