昭和電工、垂直磁気記録方式で大記録容量の3.5インチハードディスクを量産開始
世界最大記録容量3.5インチハードディスクの量産開始
昭和電工株式会社(社長:高橋 恭平)は、本年6月より、垂直磁気記録方式(注1)による記録容量334ギガバイト/枚の3.5インチハードディスクの出荷を開始いたしました。現時点の3.5インチのアルミ製ハードディスクとしては、本ディスクは世界最大(注2)の記録容量となります。
当社は、2005年6月に世界で初めて、垂直磁気記録方式によるハードディスクの量産を開始いたしました。さらに本年4月には、現時点の2.5インチのハードディスクとしては、世界最大(注2)記録容量となる160ギガバイト/枚の量産も開始するなど世界をリードする技術の開発に取り組み、お客様のご要請にお応えしています。
大記録容量のハードディスクに対する需要は、デジタルハイビジョン放送をハイビジョンのまま録画できるHDDレコーダーや動画の保存・編集を行うパソコンの出荷台数の増加に伴い、年々拡大しています。当社では、垂直磁気記録方式に対応したシンガポールの新工場を昨年末より操業させて、大量のハードディスクをスピーディーにお客様へ安定的に供給できるように万全の体制を整えています。
当社は、連結中期経営計画「プロジェクト・パッション」においてハードディスク事業を当社グループの成長を牽引する「成長ドライバー」と位置付け、積極的な投資と研究開発を推進しています。今後とも世界最大のハードディスク外販メーカーとして、質・量の両面でお客様のご期待にお応えしてまいります。
以上
(注1)垂直磁気記録方式:ハードディスク記録容量の大幅な拡大を可能にする技術。従来の面内記録方式がディスク面に水平に磁気を記録するのに対して、垂直磁気記録方式は縦方向に記録するため、記録密度を大幅に高めることが可能。
(注2)世界最大:2007年6月25日現在、当社調べ。
【シンガポールの新工場外観】
【ハードディスク】
(※ 関連資料を参照してください。)