米メンター・グラフィックスなど、アナログ・ミックスシグナル・リファレンス・フローを共同開発
UMCとアナログ・ミックスシグナル・リファレンス・フローを共同開発
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、アナログ・ミックスシグナル(AMS)システム・オン・チップ(SoC)に向けた新たなリファレンス・フローを発表しました。このフローには、設計入力、データ管理、検証の為の統合環境が含まれます。
UMCとメンター・グラフィックスは今日のAMS設計者が求める高度な要件を満たす為に、このミックスシグナル設計フローを共同で開発しました。システムレベルのパーティショニング、上流レベルでのトレードオフ、設計フロー全体を通じてのシステム検証手法を実現するこのリファレンス設計フローには、メンター・グラフィックスのADVance MS、ADiTならびにDesign Architect-IC製品が含まれています。メンター・グラフィックスとUMCはこの設計フローをUWB(Ultra-Wide-Band)トランシーバ設計のシステム・シミュレーションに適用し、既にその実証に成功しています。
「UMCはメンター・グラフィックスとのコラボレーションを通じて、自社製品である130nmミックスシグナル・プロセスを用いたミックスシグナル・トランシーバのフルチップ・リファレンス設計の開発に成功しました。」UMCのIP and Design Support部門、Ken Liou氏はこのように語っています。「その結果、このリファレンス・フローが様々なアナログ・ミックスシグナル製品の複雑なシリコン開発に利用可能であることが実証されました。」
「RF SoC設計は以前にも増して多くのアプリケーション領域の設計要素から構成されるようになり、その扱いは難しい課題です。」メンター・グラフィックスのDeep Submicron Division、Vice President and General ManagerのJue-Hsien Chernはこのように述べています。「メンター・グラフィックスはUMCとの非常に緊密な共同作業を通じて、RFシステム設計と検証の複雑性に対処する為に、このリファレンス・フローを開発しました。DA-IC及びADVance MSのビヘイビア・モデルを用いることでAMS SoC設計効率は大幅に改善され、両社共通のお客様にとってメリットがあるものと考えます。」
【 UMCについて 】
UMC(NYSE:UMC;TSE:2303)は、IC業界の主要セクタすべてをカバーする広範なアプリケーションに向けた先端システム・オン・チップ(SoC)を製造する世界的なリーディング半導体ファウンドリーです。UMCのSoCソリューション・ファウンドリー事業戦略は、製造実証済みの90nm、65nm、ミックスシグナル/RFCMOSならびに様々な特殊用途を含む、同社の高度なテクノロジの特徴を生かしたものとなっています。多様なカスタマー製品を量産している先端300mmファブである台湾のFab 12A、シンガポールのFab 12iを含む10拠点でウエハ製造が行われています。全世界で約12,000名の従業員を有し、台湾、日本、シンガポール、ヨーロッパ、米国にオフィスを構えています。UMCの詳細情報については、Webサイトをご覧ください。(http://www.umc.com)
●IC&アナログ設計検証について
http://www.mentorg.co.jp/solution/ic-nanometer/index.html