UCC上島珈琲、カフェイン含有量が通常の1/4の新品種コーヒーを開発
自然でおいしい低カフェイン(通常コーヒーの1/4のカフェイン含有量)の
新品種のコーヒーの開発に世界で初めて成功!
低カフェインの新品種コーヒー「GCA」を開発!
UCC上島珈琲株式会社(本社/神戸市、資本金/49億6千万円、社長/上島達司)は、マダガスカル政府と共同で数種類のコーヒー原種の交配と選抜により、カフェイン含有量が通常の1/4の低カフェインコーヒーの新品種「GCA」の開発(特許出願中)に世界で初めて成功しました。
コーヒーに欠かせない成分の一つであるカフェインは、知覚機能を促進し、眠気や疲労感を取り除く等の効果があります。 その一方で、体調に応じてその摂取を控えたいというニーズもあるため、アメリカではカフェインレスコーヒーの需要が高く、米国農務省等のデータから推計すると、コーヒー市場全体の約15%を占めています。
しかし通常、カフェインレスコーヒーは、人工的な手法によりコーヒー生豆からカフェイン等の成分を抽出除去して製造されるため、嗜好性を重視する日本人には、コーヒー本来の香りや美味しさが損なわれるということを理由に殆ど受け入れられませんでした。
そこで、UCCはカフェイン摂取を控えている日本のコーヒーファンの期待にお応えできる、安全かつおいしい低カフェインコーヒーを提供するため、かねてよりマダガスカルにて、低カフェインでありながらも優れた味覚を有する高品質なコーヒー種の開発に取り組んできました。このたび8年間の調査研究の成果が実り、通常のアラビカ種の1/4のカフェインしか含まない新品種コーヒー「GCA」の開発(特許出願中)に世界で初めて成功しました。
新品種コーヒー「GCA」の開発は、1999年にマダガスカルでコーヒー原種を発見し、種の保存をしたことからはじまります。その後、マダガスカル共和国の研究機関と共同で開発プロジェクトを発足し、現地での調査・研究を繰り返し、数種類のコーヒー原種を交配・選抜することによって、通常のアラビカ種(カフェイン含有量:約1.2%)のわずか1/4(カフェイン含有量:0.3%)の新品種コーヒーを創り出したものです。
なお、このコーヒー品種の開発は、現在、特許出願中(2007年4月25日出願)です。
今後、UCCは、新品種コーヒー「GCA」のカフェイン含有量の更なる低減化と、品質及び生産体制の安定化を図り、2010年を目処に日本市場における製品化を目指します。
あわせて、生産地にまで遡った新しいコーヒーの価値創造に取り組み、日本のあらゆるコーヒーファンの期待にお応えできるおいしいコーヒーを提供してまいります。
【低カフェインの新品種コーヒー「GCA」の概要】
■正式名称:GCA
■特長:世界のコーヒー生産量の約70%を占める、代表的なコーヒー品種「アラビカ種」の先祖となる原種「ユージノイデス種」と「カネフォラ種」を掛けあわせ、更に「アラビカ種」を掛け合わすことによって誕生した、生まれながらにして低カフェインかつアラビカ同等の良質なおいしさを有するコーヒーの新品種。
■カフェイン含有量:0.3%《通常のアラビカ種(カフェイン含有量:約1.2%)の約1/4》
◆開発プロジェクトの経緯
※添付資料を参照