米ファイザー、大規模な組織変革プランを発表
ファイザー社 大規模な組織変革プランを発表
ファイザー社(本社:米国ニューヨーク)は、現地時間1月22日にアナリスト・ミーティングを開催し、その席上で、ファイザーの組織全体に係わる大規模な変革を発表しましたので、そのポイントについて概要をお伝え致します。
研究所の閉鎖について
米国本社が策定した変革プランに基づき、米国の研究所-アナーバー、エスペリオン、カラマズー、フランスのアンボワーズ、および日本の名古屋の中央研究所の5ヵ所がファイザーのグローバルなR&D組織のリストラクチャリングの一環として閉鎖を予定しています。これは新薬の発見・開発の合理化に向けて、グローバルすべての研究開発サイトとその活動の見直しを行った結果のひとつです。
今後のスケジュールや研究所職員の処遇などに関する詳細は現在慎重な検討を行っており、後日決定されます。
人員の適正化について
世界的な事業の見直しの一環として、人員の適正化を行うことになり、グローバルの人員約10,000名(約10%)を2008年末までに削減する予定です。この中には米国での営業組織の20%、そしてヨーロッパの営業組織の20%強が含まれています。日本においては、医薬品事業の人員の15~20%の削減を行う予定です。
過去6ヵ月間にわたり、キンドラー会長兼CEOを始めとする新しい経営陣は、ファイザーが急激に変化している世界の事業環境に素早く対応するために何を成すべきか、世界中の事業の全てを戦略的に見直してきました。今後も、ファイザーは世界最大の医薬品企業として顧客のニーズにあった革新的な製品を提供し続けていきます。研究所の閉鎖や人員規模の適正化はそのための変革プランの一環です。
上記の決定に関する具体的なプログラムやスケジュールは、現在慎重に検討されています。すべてのプロセスはファイザーのコアバリューに則って進められ、「人間尊重」の理念に基づいて対応されます。
以上