JCBとオリックス、UAEの「MAFグループ」と提携し合弁カード会社を設立
JCBとオリックス、UAEの有力企業MAFグループと提携合意
2007年7月に、中東・北アフリカ地域でJCBブランド展開事業を行なう合弁カード会社を設立
株式会社ジェーシービー(以下:JCB)と、オリックス株式会社(以下:オリックス)は、このたび、アラブ首長国連邦(以下:UAE)の有力企業マジッド アル フタイムグループLLC(以下:MAFグループ)と提携し、合弁カード会社「MAF JCB Card PJSC(仮称)」を設立することで合意いたしました。新会社は、2007年7月よりドバイを拠点として業務を開始する予定で、中東・北アフリカ地域において、JCBカードの現地発行および、JCBライセンスパートナーの拡大事業を推進してまいります。
MAFグループは、ドバイを拠点に中東・北アフリカ地域で大型ショッピングモールや映画館の運営を行うとともに、スーパーマーケット事業ではフランス大手スーパーマーケットチェーン「カルフール」の事業ライセンスを中東・北アフリカ地域で所有する、中東地域でも最大規模の有力企業です。また、中東唯一の人工スキー場「スキー・ドバイ」を2005年10月にオープンするなど、消費者・観光者向けの各種事業を多方面で展開しています。
オリックスは、中東・北アフリカ地域において1986年のパキスタン進出以来、5カ国6拠点に展開しており、2002年設立の「MAF ORIX Finance PJSC」をはじめ、4カ国にて5社の合弁企業をMAFグループとともに運営しています。
JCBは、中東地域において1987年より、JCB加盟店網の拡充に取り組んでおり、2005年にはバーレーンにて、同地域では初めてとなるライセンスパートナーによるJCBカードの現地発行を開始しております。このたび合弁カード会社を設立するUAEでは、1996年にMashreq Bank、1997年にNational Bank of Dubai、昨年にはNetwork Internationalと加盟店業務契約を締結し、同地域のJCBカードのサービス向上を進めております。
また、オリックスとJCBは、2005年8月に包括的な業務提携契約を締結し、双方の顧客サービス向上に向け様々な協業事業を進めており、今回の提携は初の海外提携事業となります。
今回の3社の提携は、JCBカードの発行事業を開始することで、顧客の購買力増強や新規顧客の獲得や、展開する様々な事業のマーケティング戦略に活用したいMAFグループと、中東・北アフリカ地域での新規事業の展開およびパートナー企業との連携を目指すオリックス、同地域でのJCBブランドの強化および推進を図りたいJCB、3社の意向が一致し実現したものです。
JCB、オリックス、MAFグループの3社は、クレジットカード事業、パートナー企業との連携、中東・北アフリカ地域での顧客基盤など、それぞれの強みを活かし合弁カード会社を設立、JCBカードの現地発行事業とJCBラインセンスパートナーの拡大事業をすすめてまいります。
JCBカードの現地発行事業については、MAFグループが展開する様々な事業の顧客をターゲットとして、まずは2007年7月を目途にUAEにて業務を開始し、以降順次、中東・北アフリカ地域においてJCBカードの発行事業を展開してまいります。
JCBライセンスパートナーの拡大事業については、中東・北アフリカ地域におけるJCBカードの発行業務および、同地域でJCBカード取り扱い加盟店網の拡充・管理業務を行う新規提携企業の拡大を目指し、JCBブランドの営業活動を実施してまいります。
JCBブランドにとって、合弁企業形態でブランド展開事業を行うことは初めての試みであり、今回有力企業MAFグループと提携することで、中東・北アフリカ地域における効果的なブランド拡大が期待できます。
今後、JCB、オリックス、MAFグループの3社は、それぞれの顧客サービスの更なる向上を目指し、合弁カード会社によるJCBブランドの展開を積極的に進め、事業開始後5年間で15万枚のJCBカードの発行と、ライセンスパートナーの拡大を目指してまいります。
以上
【補足】
1.合弁カード会社について
■会社名: MAF JCB Card PJSC (仮称)
■資本金: 1億UAEディルハム (約32億円)
■設立時期: 2007年2月 (予定)
■設立場所: アラブ首長国連邦 ドバイ
■出資比率: MAF Ventures LLC 60%
オリックス株式会社 30%
株式会社ジェーシービー・インターナショナル 10%
■従業員数: 40名 (予定)
■主な業務: クレジットカード発行業務、JCBブランド展開業務
2.UAEについて
アラブ首長国連邦(United Arab Emirates)。1971年にイギリスの保護領から6首長国(アブダビ・ドバイ・シャル ジャ・マジマン・ウムアルグワイン・フジャイラ)が連邦制により独立。1972年さらに1首長国(ラスアルハイマ)が加わり現在の7首長国に。首都はアブダビ。現在日本の最大の原油供給元であり、日本から自動車や電気製品を中心とした各種製品を輸入していることもあり、貿易上、日本と非常に深いつながりを持っている。
3.ドバイについて
近年、ドバイでは石油関連産業依存脱却の一環として、ジュメイラ・ビーチの人工島に建設された世界最高級の高層ホテルであるブルジュ・アル・アラブなどの高級リゾートホテルの建設や、世界最大の人工島群である「パーム・アイランド」の開発など、各種観光資源の開発に力を注いでおり、中東諸国からだけではなく世界中から観光客が訪れる有名リゾート地。
4.MAFグループについて
MAFグループは、ドバイを拠点に中東・北アフリカ地域でショッピングモール・ホテル・シネマコンプレックス等の商業施設の開発・運営と、カルフールブランドでの小売事業を中心に、幅広く事業展開しているUAEのリーディングカンパニーの ひとつ。ドバイ最大のショッピングセンター「Mall of the Emirates(モール オブ エミレーツ)」を運営。
【MAFグループ概要】
■名称:Majid Al Futtaim Group LLC
■設立:1992年
■代表者:Majid Al Futtaim
■業務内容:ショッピングモール等施設の開発・運営、小売業
■従業員数:約8,000名
■本社所在地:アラブ首長国連邦 ドバイ
■ホームページ:http://www.majidalfuttaim.com/
(モール オブ エミレーツ)http://www.malloftheemirates.com/