旭化成ケミカルズ、溶液重合スチレンブタジエンゴムの生産能力を年産10,000トン増強
溶液重合SBRの能力増強について
-省燃費型高性能タイヤ用新規合成ゴムの増強-
旭化成ケミカルズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤原 健嗣)は、この度、今後の市場成長が見込まれる溶液重合スチレンブタジエンゴム(以下、S-SBR)の生産能力を年産10,000トン増強することを決定しましたのでお知らせします。
1.背景
近年、地球温暖化やエネルギー問題への関心の高まりを背景に、省燃費型高性能タイヤの需要が急拡大しており、今後も世界的に大きな伸びが見込まれています。当社は高い技術力をベースに高性能タイヤ用に最適なS-SBRのグローバルサプライヤーとしてリーディング・ポジションにあります。
今回決定した能力増強は、今年4月に上市した変性タイプの新規S-SBRが、抜群の省燃費性能により、今後大きな販売増が期待できることから、安定供給体制を早期に構築すべく実施するものです。
当社では市場ニーズにマッチした高性能合成ゴムの開発強化、製造プロセスの特長を活かした製品ラインアップの充実、生産拠点の能力増強により、高性能タイヤ用S-SBR事業を積極的に拡大しており、本件はかかる計画の一環として推進するものであります。
2.能力増強計画の概要
・工場立地: 日本エラストマー株式会社 大分工場(大分県大分市)
・能力増強: 10,000トン/年(能力増強後の大分工場生産能力は62,000トン/年)
・稼動時期: 2008年4月
3.合成ゴム・エラストマー事業について
当社の合成ゴム・エラストマー事業は、旭化成グループの中期経営計画「Growth Action ? 2010」において、グローバルに事業展開をはかる戦略拡大事業と位置付けられており、積極的な資源投入により生産能力の増強、技術の高度化を進めています。その中でも高性能タイヤ用S-SBR事業は最重要分野のひとつとして、今後とも重点的に強化拡大を図る計画です。
以上
<ご参考>
日本エラストマー株式会社の概要
(1) 社 長 : 勝田 一誠
(2) 設 立 : 1972年8月
(3) 出資構成 : 旭化成ケミカルズ株式会社75%、昭和電工株式会社25%
(4) 本 社 : 東京都千代田区
(5) 工 場 : 大分工場(昭和電工(株)大分コンビナート内)
(6) 事業内容 : 合成ゴム・エラストマーの製造・販売