リニアテクノロジー、2フェーズ同期整流式降圧DC/DCコントローラーを販売開始
リニアテクノロジー、新製品「LTC3850」を販売開始
4×4 QFNのデュアル、2フェーズ同期整流式降圧DC/DCコントローラ
2007年7月4日 - リニアテクノロジーは、同時または比例トラッキングを行いながら、すべてNチャネルのパワーMOSFETステージをドライブする、95%効率のデュアル出力、同期整流式降圧スイッチング・レギュレータ・コントローラ「LTC3850」の販売を開始しました。LTC3850は4mm×4mm QFN-28およびSSOP-28パッケージで供給され、1,000個時の参考単価は307円(税込み)からで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売されます。
LTC3850は4V~24Vの入力範囲により、ほとんどの中間バス電圧とバッテリ・ケミストリを含む様々なアプリケーションに対応できます。強力な内蔵ドライバによって高電力の外付けMOSFETを使用可能なので、0.8V~5.5Vの出力電圧で最大20Aの出力電流を生成することができます。
LTC3850は、降圧DC/DCコンバータが小型ソリューションで熱損失を低く抑えながら高電力を供給しなければならないノートブックおよびタブレットPC、携帯型計測器、データコム、テレコム、セットトップボックス、基地局、多機能プリンタなどのアプリケーションに最適なデバイスです。
固定周波数電流モード・アーキテクチャを採用しているので、250kHz~780kHzの固定またはフェーズロック可能な(PLL)周波数を選択可能です。
両方のステージの位相を180°ずらして動作させることによって、電力損失と電源ノイズを最小限に抑えます。OPTI-LOOP(R)補償により、すべてのセラミック入出力コンデンサを含む広範な出力容量とESR値に対して過渡応答を最適化することができます。出力インダクタの電圧降下を測定するか(DCR)、オプションのセンス抵抗を使用することによって、出力電流センスを行います。また、電流フォールドバックによって、短絡時のMOSFETの熱損失を制限します。さらに、LTC3850は調整可能なソフトスタートによってターンオン時間を制御できます。選択可能なBurst Mode(R)動作、パルススキップ・モードまたは連続インダクタ電流モードをユーザが制御するので、軽負荷時の効率と出力リップルの比を最適化することができます。LTC3850は-40℃~+85℃の動作温度範囲で±1%の精度を達成する高精度0.8Vリファレンスを搭載しています。最大97%のデューティサイクルにより、バッテリ駆動アプリケーションの動作時間を延長するのに有効な機能である、非常に低い損失電圧を実現します。
<LTC3850の特長>
・デュアル、180°位相をずらしたコントローラにより、ノイズと入力容量を低減
・トラッキングとフェーズロックループ同期
・DCRまたはRSENSE電流センスを選択可能
・電流モード制御
・強力な内蔵NチャネルMOSFETドライバ
・250kHz~750kHzの固定動作周波数
・250kHz~770kHzで同期可能
・-40℃~+85℃でのリファレンス電圧精度:±1%
・プログラム可能なソフトスタート
・パワーグッド信号
注: RSENSEのSENSEは下付。
◆お問合せ先:
リニアテクノロジー(株)
TEL 03-5226-7291 (代表)
www.linear-tech.co.jp
(※参考画像あり)